君さえいれば
一緒に行けばよかった。そしたら、遠野に気持ちを伝えられたのに。遠野の気持ちを聞くことができたのに。



でもそうしたらきっと後悔してた。律夏を助けることが出来なかったから。




ようやく書いてほしい人に全員寄せ書きを書いてもらって帰り支度をして律夏と2人で教室を出る。



律夏もあたしもいよいよ勝負のときだ。でも階段を降りようとした時だった。背後に人の気配が感じられてあたしは思わず律夏を突き飛ばした。
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