君さえいれば
もう、そろそろ吹っ切らなくちゃいけない。遠野は東京で彼女できたかな?まさかもう結婚してたりするのかな?



バカみたいに思うのはもうやめにしよう。




新しい恋はしたくない。遠野以上に思える人はいないから。でも、ピリオドを打とう。遠野を思うこの気持ちに。




「ありがとう。美月のスピーチすごく良かった。感動して泣いちゃったよ。ねえ、美月。私、美月が親友で本当よかった。でも、私のためにずっと嘘を吐いてたのだけは許さない」




素敵な結婚式が終わり、何度も涙を流して列の最後に並んで金屏風の前で律夏と抱き合っていると律夏が急に表情を変えた。
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