君さえいれば
「私ね、どうしても自分だけが幸せになるのが嫌だった。だからね、遠野くんを探したの。最初はまったく手詰まりだったからSNSを使って同じ高校の子を探して少しずつ情報を得てようやく遠野くんにたどり着いた」
「と、遠野に会ったの?」
「会ったよ。遠距離なんかで美月を振るなんて許せなくて。でも、約束していた卒業式の日美月は来なかったって。本当は遠野くんに気持ちを伝えられなかったんでしょ?遠野くんの気持ち、聞かなかったんでしょ?」
「・・・うん」
「美月のことだから私に気づかれないように卒業してから会おうって何度も誘っても断ったんだよね?なんで言ってくれなかったの?2日間意識不明で病院にいたって。私だけ、私だけ何も知らずに一人で救われたなんて嬉しくない!」
「と、遠野に会ったの?」
「会ったよ。遠距離なんかで美月を振るなんて許せなくて。でも、約束していた卒業式の日美月は来なかったって。本当は遠野くんに気持ちを伝えられなかったんでしょ?遠野くんの気持ち、聞かなかったんでしょ?」
「・・・うん」
「美月のことだから私に気づかれないように卒業してから会おうって何度も誘っても断ったんだよね?なんで言ってくれなかったの?2日間意識不明で病院にいたって。私だけ、私だけ何も知らずに一人で救われたなんて嬉しくない!」