君さえいれば
あたしの右の掌に遠野のボタンが乗せられた。まだ1ヶ月も経ってない真新しい紺の袖ボタン。でも、遠野の制服のボタン。
「ほら、お前も早く出せ」
ずっと握ったままの左手をそっと取られて開かれる。その掌から遠野はあたしのボタンを取った。
「はい、これでお前と俺は離れられないな。お前をこれで脅せるし。なんたってまだ真新しい制服のボタン千切ってやったんだからな」
「そ、それは勝手に遠野がしたんでしょ」
「あーっ、そんなこと言うとハンバーガー2つにするぞ」
「ほら、お前も早く出せ」
ずっと握ったままの左手をそっと取られて開かれる。その掌から遠野はあたしのボタンを取った。
「はい、これでお前と俺は離れられないな。お前をこれで脅せるし。なんたってまだ真新しい制服のボタン千切ってやったんだからな」
「そ、それは勝手に遠野がしたんでしょ」
「あーっ、そんなこと言うとハンバーガー2つにするぞ」