君さえいれば
キスから始まった長い長い夜。離れていた時間を埋めるように大事に大事にあたしに触れる隼汰がたまらなく愛おしくて大好きで離れたくなくて



ずっとずっとただ隼汰に与えられる時間に、愛される時間に身を委ねた。




「バカ隼汰。無茶しすぎ。それに慣れすぎ」




「慣れすぎは言い過ぎだろ。それに無茶させたのは美月だから。美月だから止まらなかった」




さすがにもう無理ってなってなんだか恥ずかしくなって隼汰に背を向けるとギュッと抱きしめられた。


慣れてる。絶対慣れてる。




「美月にフラれたと思ったから新しい恋をしようと思って何人か付き合ったから経験はあるけど長く続かなかったし、仕事始めてからは全然女っ気なかったよ」
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