秘密戦隊とホームレス宇宙人
「そうなんですけど…朝から念じてるんですが、レッドは現れないんです」

小さく言った俺のその言葉に、涼平も乗っかる。


「さっき3人で念じても来ませんでした。なんでですか?ハカセ」


「念じても来ないことだってある。特に、レッドがベルトを外していたら、念じても意味がない」


「そんな…」


気を落とす俺に、桃子さんがこう言ってきた。


「鈴木はいつ戦いに行くって?」


「わかんないです。…でも、すぐにでも行きそうな感じでした」


「アイツ…彼女の家に泊まってんのよね?涼平!」


「はい!」
桃子さんに呼ばれ、涼平は敬礼した。


「アイツの彼女の家知らないの?」


「し…知りません」
と、涼平は申し訳なさそうに言う。


「アイツの携帯は?」


「携帯なら知ってます!」


「かけて!」


「はい!」

涼平は急いで鈴木に電話した。
そうか…電話をすればよかったんだ。


「…繋がらないっす。止まってるみたいです」

なんと電話は繋がらなかった。


「携帯代ぐらい払えよ~」
と、桃子さんはうなだれた。


「あ!」
桃子さんが何か思いついたようだ。

「アイツがここに来た時、免許証とか持ってなくて、実家の住所を書かせたんだ」

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