秘密戦隊とホームレス宇宙人
―水着DAY当日。

ハカセは桃子を指名していた。

ハカセの隣には、水着姿の桃子がいた。

細いラインに、程よく筋肉がついた腕と、胸には豊満な膨らみ、それを包むようにピンクのビキニを着た桃子の腰には、ベルトは巻かれていなかった。

ハカセが水着姿の桃子を見て視線を逸らしながら言った。


「…早速だが、ベルトを…見たいんだが」


「はい。約束でしたもんね。持ってきます」

そう言って桃子は立ち上がり、裏で自分のロッカーからベルトを取って、席に戻った。


「むむっ!」

ベルトを見たハカセがすぐに食いついた。


「触らせてくれ」

ハカセは桃子からベルトを奪うように取ると、ベルトを隅々まで確認し、震えた手で撫でて確かめた。


「…これは、間違いない。ガウベルトだ」


そう言ったハカセを、桃子は不思議そうに見ながらこう言った。


「ただの…骨盤ベルトじゃないの?やっぱり宇宙の…?」


「ああ!間違いない。一見布のように見えるが、中にはたくさんのチップが入っている高性能ベルトだ。これでたくさんの金品を巻き上げることが出来る」


「……」


桃子は唖然としていた。


「実際にどうだ?これを巻いてるときは儲かるだろ?」


「確かに…このベルトに出会ってから、お客さんが増えた」

桃子はそう言って軽く頷いた。



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