秘密戦隊とホームレス宇宙人
桃子に指名が入り、桃子は他の席へと移動となるのだ。

桃子もシャンパンを一気に飲み干した。


「美味しかったです。最後までいれなくてすいません」


「いや、いいよ。さ、これを…」


そこに、ハカセがベルトを渡そうとするが、桃子は受け取らない。


「いや、いいんです。アタシ、ベルトなしでもいけるように頑張んなきゃ…。すいません。ごちそう様でした」


「…」


笑顔で去っていく桃子を、ハカセはベルトを握りしめながら見ていた。


「腰痛の話でもしてたんですか?」

桃子の代わりに席に着いたヘルプが言った。


「ああ…そうだ」

ハカセは笑顔で頷いた。
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