秘密戦隊とホームレス宇宙人
「東京のほうが人が集まる。敵も潜伏しやすい。それに、宇宙船の修理のために、東京へ出るはずだ。秋葉原があるからな」

「秋葉原?」


「宇宙船はデリケートな部品が多い。恐らく日本の秋葉原で代わりの部品になるものを調達すると思う。調べた結果、宇宙船の元になる部品はあそこにしかないんだ」

「で、でも都内に住むとしたら、アタシ通うの大変じゃん」

「なにが?」

「仕事」

「東京ですればいい。ベルトもあるんだから、東京のほうが儲かるに違いない」

「え…ちょっと勝手すぎるよ!」

桃子は息を荒くして言った。
カフェの店内の雑音が消え、一瞬辺りが静まり返った。


「すまないが…地球を救うためなんだ」


ハカセに真剣にそう言われ、桃子は返す言葉がなくなってしまった。
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