秘密戦隊とホームレス宇宙人
それから数週間が経った。
ハカセから電話があって会うことになったときには、桃子は既にお店を辞めていた。
二人で住むつもりの一軒家の物件を見に行ったときに、桃子はハカセから借りる物件の資料を受け取る。
その資料を見て、桃子がハカセにこうつっこんだ。
「ねぇ、東京に住むんじゃないの?」
書いてあった住所がさいたまだったからだ。その日の待ち合わせもさいたまだった。
「都内は家賃が高くて無理だということがわかったんだ。さいたまで勘弁してくれ」
ハカセは申し訳なさそうにそう答えた。
「それなら、あたしお店続けられたんじゃない?通える距離だし」
「まあ、いいじゃないか。この家でいいね。広いし、2階は桃子くんが全部使っていいから」
「…もう、なんでもいいよ。ついていきます」
桃子は飽きれたという表情で、半ば投げやりな気持ちで答えた。
不動産屋の案内で、物件を見終わった後でハカセは、不動産の店の前で立ち止まった。
「じゃあ、契約してきてくれ。わしはここで待ってる」
「え…?」
「宇宙人だから、契約出来んのだよ」
「も~~」
世話を焼くのが好きな桃子は、ぶつぶつ言いながらも店内に入った。
桃子は店内で契約の話しを進めながら、不動産の担当者に尋ねた。
「ここってペット可でしたよね?」
「はい。勿論問題ないです」
「ですよね~」
「何か飼う予定とかあるんですか?」
担当者の問いに桃子はにやけながら答える。
「老いたブルドッグを拾ったんです。かわいそうだから飼ってあげようと思って~」
担当者はそれに感心した。
「そうなんですか~。こう言っちゃなんですけど、見た目と違ってすごく道徳のある方なんですね」
「まぁね」
桃子はハカセを人ではなく、ペットとして家に入れるような気持ちで言ったのだった。
また、その後は虎を飼ってペットは増えることになるのだが…。
そして、無事に契約と引越しを済ませた二人は、共同生活を始めたのだった。
ハカセから電話があって会うことになったときには、桃子は既にお店を辞めていた。
二人で住むつもりの一軒家の物件を見に行ったときに、桃子はハカセから借りる物件の資料を受け取る。
その資料を見て、桃子がハカセにこうつっこんだ。
「ねぇ、東京に住むんじゃないの?」
書いてあった住所がさいたまだったからだ。その日の待ち合わせもさいたまだった。
「都内は家賃が高くて無理だということがわかったんだ。さいたまで勘弁してくれ」
ハカセは申し訳なさそうにそう答えた。
「それなら、あたしお店続けられたんじゃない?通える距離だし」
「まあ、いいじゃないか。この家でいいね。広いし、2階は桃子くんが全部使っていいから」
「…もう、なんでもいいよ。ついていきます」
桃子は飽きれたという表情で、半ば投げやりな気持ちで答えた。
不動産屋の案内で、物件を見終わった後でハカセは、不動産の店の前で立ち止まった。
「じゃあ、契約してきてくれ。わしはここで待ってる」
「え…?」
「宇宙人だから、契約出来んのだよ」
「も~~」
世話を焼くのが好きな桃子は、ぶつぶつ言いながらも店内に入った。
桃子は店内で契約の話しを進めながら、不動産の担当者に尋ねた。
「ここってペット可でしたよね?」
「はい。勿論問題ないです」
「ですよね~」
「何か飼う予定とかあるんですか?」
担当者の問いに桃子はにやけながら答える。
「老いたブルドッグを拾ったんです。かわいそうだから飼ってあげようと思って~」
担当者はそれに感心した。
「そうなんですか~。こう言っちゃなんですけど、見た目と違ってすごく道徳のある方なんですね」
「まぁね」
桃子はハカセを人ではなく、ペットとして家に入れるような気持ちで言ったのだった。
また、その後は虎を飼ってペットは増えることになるのだが…。
そして、無事に契約と引越しを済ませた二人は、共同生活を始めたのだった。