秘密戦隊とホームレス宇宙人
「よろしく…」
と、俺が言うと、涼平は直立状態から、額を膝にくっつける程曲げて、お辞儀をした。
「お願いしまーす!」
体、柔らかいんだな。俺がやったら腰いっちゃうぜ。
すでにいっちゃってるけど。
そして彼の見た目よりも、腰が低いところにも驚く。その腰には、ソフトクリームのような絵が描かれた骨盤サポートベルトを巻いていた。
「で、早速ベルトの秘密なんだけど、ハカセから教えてやって」
と、彼女がぶっきらぼうに言った。
「うむ」
どうやら山田さんは、ハカセと呼ばれているらしい。発明した本人でもないのに。
ハカセが俺の黒いベルトを持ちながら、説明を始める。
「―まず、このベルトなんだが、ガウベルトといって、私のはとこが発明した物なんだ」
「ガウベルト…?」
「そう。ガウベルトは世界平和…いや、宇宙の平和のために、5本作られたんだが、それぞれのベルトの色によって性能が異なるんだ…」
ハカセが黒のガウベルトを鉄柱のような物にくっつけた。
「―このように、黒いベルトは磁力があるから、鉄などの金属にくっつく。能力者が念じれば念じるほど、磁力は増すんだ。
佐々木君とやら、使ってて引っ張られたりしなかったか?」
「………」
俺はハカセの言葉が図星すぎてびっくりして、言葉が出なかった。
「うむ。その顔だと効果があったみたいじゃな」
「で、でも、そんなに念じた訳でもないのに…体が引っ張られて浮いたんです!」
俺はあの時念じてなかったはずだ。
「少しでも思っただけで、反応する…それは君の念じる力、想像力、妄想力が他人より強力だからだよ」
妄想が激しい…のは確かに認める。
でも、念じたつもりはなかったけどな…。
と、俺が言うと、涼平は直立状態から、額を膝にくっつける程曲げて、お辞儀をした。
「お願いしまーす!」
体、柔らかいんだな。俺がやったら腰いっちゃうぜ。
すでにいっちゃってるけど。
そして彼の見た目よりも、腰が低いところにも驚く。その腰には、ソフトクリームのような絵が描かれた骨盤サポートベルトを巻いていた。
「で、早速ベルトの秘密なんだけど、ハカセから教えてやって」
と、彼女がぶっきらぼうに言った。
「うむ」
どうやら山田さんは、ハカセと呼ばれているらしい。発明した本人でもないのに。
ハカセが俺の黒いベルトを持ちながら、説明を始める。
「―まず、このベルトなんだが、ガウベルトといって、私のはとこが発明した物なんだ」
「ガウベルト…?」
「そう。ガウベルトは世界平和…いや、宇宙の平和のために、5本作られたんだが、それぞれのベルトの色によって性能が異なるんだ…」
ハカセが黒のガウベルトを鉄柱のような物にくっつけた。
「―このように、黒いベルトは磁力があるから、鉄などの金属にくっつく。能力者が念じれば念じるほど、磁力は増すんだ。
佐々木君とやら、使ってて引っ張られたりしなかったか?」
「………」
俺はハカセの言葉が図星すぎてびっくりして、言葉が出なかった。
「うむ。その顔だと効果があったみたいじゃな」
「で、でも、そんなに念じた訳でもないのに…体が引っ張られて浮いたんです!」
俺はあの時念じてなかったはずだ。
「少しでも思っただけで、反応する…それは君の念じる力、想像力、妄想力が他人より強力だからだよ」
妄想が激しい…のは確かに認める。
でも、念じたつもりはなかったけどな…。