秘密戦隊とホームレス宇宙人
「彼にはもう一つの能力があってね。電磁波は光と同じ速度なんだが、自分の体を電磁波に変えて、光の速度で移動できるんだ」


「ええっ?」

もう、マジックのレベルじゃない。
携帯の赤外線を操るぐらいなら、なんとか出来そうな気もしないでもないけど、光の速度で移動は…マンガだ。


「瞬間移動ですか?」


「ああ。それに近いぐらい速い。しかし、自分の体に大量の電磁波を浴びることになるから、やりすぎると、発ガンの原因となる可能性は否定できない」


「…それを説明してる最中に、飛んで行っちゃったの」
桃子さんは淋しそうだ。


「ああ。試しにやってごらん…と、言った私が悪いんだが」


「帰って来ないって…ずるいっすよ」
と、涼平が言った。

みんなが涼平を見る。


「俺だって…こんな危険な計画に乗りたくないのに…」

危険な…計画…?
涼平は何のことを言ってるんだ?

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