秘密戦隊とホームレス宇宙人
「…」
俺の頭では、理解不能だった。
それを理解したのか、ハカセが訊いてくる。
「ここまでは大丈夫か?」
「いや、無理です」
大丈夫な訳ないだろう。
意味不明だ。新手のドッキリ企画だと言ってくれたほうがまだマシだ。
「あたしも最初は信じられなかったよ」
「俺も」
桃子さんと涼平がそう言うけど、よく後々信じれたね…。
「で、何とか宇宙船で地球まで来たんだが、奴らも追いかけて来ていたらしい。空中戦で奴らに奪われてしまったんだ」
「え…?5本とも…ですか?」
宇宙船の空中戦という響きに、不覚にもその話に少し関心を持ってしまった。
「5本とも奪われたんだ…日本の上空で」
「で、でも、桃子さんと涼平君が持っているのは…?」
「それは、初めから、奴らの狙いは5本の内の1本だけだったんだ。他の4本…つまり、ブラック、ピンク、レッド、クリームは、奪った後に捨てたということ」
「…捨てた?」
「ああ。捨てられたベルトを、各々が様々なルートで手に入れたということ。桃子君は、どう手に入れたんだっけ?」
「…お客さんに、最近腰痛がひどいんだよねーって言ったら、次の週に持ってきてくれたの」
貢物ってことか。
キャバクラに来た客が持って来たってか。
「最初は…こんなババ臭いの着けないし!って思ってたんだけど、着けたら…けっこう良くて」
「…うむ。涼平君は?」
「俺は、格闘技が好きなんですけど、ネットで、“チャンピオンベルト譲ります”っていう広告が出てて、つい買っちゃったら、コレでした」
涼平は照れ笑いを浮かべながら、自分でクリームを出して舐めた。
涼平も騙されて買ったんだね。
「うむ。ちなみに佐々木君は?」
ハカセ、そう来ると思ったよ。
「俺は……街でオッサンに話しかけられて…腰にいいのがあるよって言われて…」
ちょっと勇気を出して、暴露してみた。
「キャッチセールスにひっかかったの?ウケる!」
俺の頭では、理解不能だった。
それを理解したのか、ハカセが訊いてくる。
「ここまでは大丈夫か?」
「いや、無理です」
大丈夫な訳ないだろう。
意味不明だ。新手のドッキリ企画だと言ってくれたほうがまだマシだ。
「あたしも最初は信じられなかったよ」
「俺も」
桃子さんと涼平がそう言うけど、よく後々信じれたね…。
「で、何とか宇宙船で地球まで来たんだが、奴らも追いかけて来ていたらしい。空中戦で奴らに奪われてしまったんだ」
「え…?5本とも…ですか?」
宇宙船の空中戦という響きに、不覚にもその話に少し関心を持ってしまった。
「5本とも奪われたんだ…日本の上空で」
「で、でも、桃子さんと涼平君が持っているのは…?」
「それは、初めから、奴らの狙いは5本の内の1本だけだったんだ。他の4本…つまり、ブラック、ピンク、レッド、クリームは、奪った後に捨てたということ」
「…捨てた?」
「ああ。捨てられたベルトを、各々が様々なルートで手に入れたということ。桃子君は、どう手に入れたんだっけ?」
「…お客さんに、最近腰痛がひどいんだよねーって言ったら、次の週に持ってきてくれたの」
貢物ってことか。
キャバクラに来た客が持って来たってか。
「最初は…こんなババ臭いの着けないし!って思ってたんだけど、着けたら…けっこう良くて」
「…うむ。涼平君は?」
「俺は、格闘技が好きなんですけど、ネットで、“チャンピオンベルト譲ります”っていう広告が出てて、つい買っちゃったら、コレでした」
涼平は照れ笑いを浮かべながら、自分でクリームを出して舐めた。
涼平も騙されて買ったんだね。
「うむ。ちなみに佐々木君は?」
ハカセ、そう来ると思ったよ。
「俺は……街でオッサンに話しかけられて…腰にいいのがあるよって言われて…」
ちょっと勇気を出して、暴露してみた。
「キャッチセールスにひっかかったの?ウケる!」