秘密戦隊とホームレス宇宙人
「確かに。パープルとレッドを手にしてしまえば、悪としては最強になる。
あいつらには、パープルのベルトしか使えなかったんだと思われる」
「使えなかった?」
どういう事だ?
「ベルトには適性があって、使える人間は約100万人に一人と言われている」
「え?
誰にでも使える訳じゃないんですか?」
「ああ。佐々木君のベルトを桃子君が着けたところで、強力な磁力は発生しないし、涼平のベルトを君が着けたところでクリームは出せない」
「…宇宙人はパープルだけ使えた?」
「そうだ。恐らく悪の宇宙人は一通り試して使えたのが、パープルだけだったから、他の4本を捨てたんだろう。能力が使えない場合はただのベルトだからな」
なんとなく話を理解してきたが、とんでもない事に巻き込まれている気がする。
「つまり、君たちは100万人に一人の選ばれし人間……ヒーローだ」
ほら、怪しい流れになってきている!
「ちょ、ちょっと待って下さい!まさか悪を倒すなんて事はないですよね?」
俺は恐る恐る訊いてみた。
「…そのまさかだ!」
やっぱり。
「幸い、こっちには4本のベルトがある。協力すれば、パープルを取り戻す事だって出来るだろう!」
「レッドは?いないじゃないっすか!逃げたんでしょ?」
「…どこかに…いるだろ」
ハカセが小さくそう言った。自信がないんじゃないか?
「てか、レッドの鈴木さんでしたっけ?彼はわかりますけど、俺らの能力って戦闘出来ないんじゃ…」
「俺もそう思ってたんすよね」
涼平も同意する。
「俺のは強いったって磁石、桃子さんのは金を引っ張る、涼平なんてクリームを出すだけ。これじゃ戦える訳ないでしょ!?」
思っていることをぶつけてやった。俺たちは戦闘民族ではない!
あいつらには、パープルのベルトしか使えなかったんだと思われる」
「使えなかった?」
どういう事だ?
「ベルトには適性があって、使える人間は約100万人に一人と言われている」
「え?
誰にでも使える訳じゃないんですか?」
「ああ。佐々木君のベルトを桃子君が着けたところで、強力な磁力は発生しないし、涼平のベルトを君が着けたところでクリームは出せない」
「…宇宙人はパープルだけ使えた?」
「そうだ。恐らく悪の宇宙人は一通り試して使えたのが、パープルだけだったから、他の4本を捨てたんだろう。能力が使えない場合はただのベルトだからな」
なんとなく話を理解してきたが、とんでもない事に巻き込まれている気がする。
「つまり、君たちは100万人に一人の選ばれし人間……ヒーローだ」
ほら、怪しい流れになってきている!
「ちょ、ちょっと待って下さい!まさか悪を倒すなんて事はないですよね?」
俺は恐る恐る訊いてみた。
「…そのまさかだ!」
やっぱり。
「幸い、こっちには4本のベルトがある。協力すれば、パープルを取り戻す事だって出来るだろう!」
「レッドは?いないじゃないっすか!逃げたんでしょ?」
「…どこかに…いるだろ」
ハカセが小さくそう言った。自信がないんじゃないか?
「てか、レッドの鈴木さんでしたっけ?彼はわかりますけど、俺らの能力って戦闘出来ないんじゃ…」
「俺もそう思ってたんすよね」
涼平も同意する。
「俺のは強いったって磁石、桃子さんのは金を引っ張る、涼平なんてクリームを出すだけ。これじゃ戦える訳ないでしょ!?」
思っていることをぶつけてやった。俺たちは戦闘民族ではない!