秘密戦隊とホームレス宇宙人
第7話 深夜のコンビニ
―ガチャ
湿っぽい顔をして家に帰ってきた俺に、トラ子が近付いてきた。
トラ子は俺の膝にスリスリと頭をこすり付けている。
こう見ると…少し大きなただの猫なんだけどな…。
「お帰りー!」
桃子さんがダイニングキッチンから玄関に出てきてくれた。
「た、ただいま」
レッドを連れ戻せなかったのもあって、目を合わせられなかった。
「…クロザイル…だよね?」
何を言ってるんだ桃子さんは…。
下を向いていた顔を上げる。
「そうだよ…。なんで?」
桃子さんは俺の顔を両手で掴んでこう言った。
「黒くなってるよ。…肌。まるで別人みたい」
「えぇっ?」
自分の手の色を見てみると、袖から下の露出していた手の甲は、小麦色に焼けていた。
「こ、これは…もしかして……?」
「レッドにやられたみたいね」
桃子さんは冷静にそう言った。
「で、レッドは?一人で帰ってきたから、大体わかるけど」
「…うん。俺に紫外線を浴びせた後、光を纏って何処かへ…」
「そっか。彼も強情だからね。あ、ピザ届いてるから、食べなよ。冷めちゃうよ」
「…うん」
「手は洗いなよ」
「…うん」
ダイニングに戻ろうとする桃子さんが、振り向いて俺にもう一言言った。
「黒いの似合ってるじゃん」
「はは、ありがと」
手を洗いながら、俺は洗面台に写った自分の顔を見た。
似合ってる……か。黒いのも、アリだな。
湿っぽい顔をして家に帰ってきた俺に、トラ子が近付いてきた。
トラ子は俺の膝にスリスリと頭をこすり付けている。
こう見ると…少し大きなただの猫なんだけどな…。
「お帰りー!」
桃子さんがダイニングキッチンから玄関に出てきてくれた。
「た、ただいま」
レッドを連れ戻せなかったのもあって、目を合わせられなかった。
「…クロザイル…だよね?」
何を言ってるんだ桃子さんは…。
下を向いていた顔を上げる。
「そうだよ…。なんで?」
桃子さんは俺の顔を両手で掴んでこう言った。
「黒くなってるよ。…肌。まるで別人みたい」
「えぇっ?」
自分の手の色を見てみると、袖から下の露出していた手の甲は、小麦色に焼けていた。
「こ、これは…もしかして……?」
「レッドにやられたみたいね」
桃子さんは冷静にそう言った。
「で、レッドは?一人で帰ってきたから、大体わかるけど」
「…うん。俺に紫外線を浴びせた後、光を纏って何処かへ…」
「そっか。彼も強情だからね。あ、ピザ届いてるから、食べなよ。冷めちゃうよ」
「…うん」
「手は洗いなよ」
「…うん」
ダイニングに戻ろうとする桃子さんが、振り向いて俺にもう一言言った。
「黒いの似合ってるじゃん」
「はは、ありがと」
手を洗いながら、俺は洗面台に写った自分の顔を見た。
似合ってる……か。黒いのも、アリだな。