秘密戦隊とホームレス宇宙人
「俺のベルト……盗ったじゃん…」
「はぁ?意味わかんねー」
本当に覚えていないのか…?
「悪いな。バイトお前に任せちゃって。次はちゃんと起こしてくれよ。休憩交代の時に」
彼は、本当に覚えていないようだった。
桃子さんの一撃で、あの時の記憶がなくなってしまったのか。
しかし、あの時ガウベルトと言って、俺から奪って逃げようとしたのは間違いない。
俺の中で、幾つもの謎が頭の中で揺れ動いていた。