秘密戦隊とホームレス宇宙人
第8話 内藤の忘れ物
大広間の修行部屋で、ハカセが遠くに置いた鉄アレイを、ベルトの力で引っ張ってくっつける。
そんな修行をやらされていた。
「ハァ…ハァ……ハァ…」
「よーし、引っ張る力も10kgまでいったな。今日はここまでにしよう」
「…ふぁい」
ハカセの終了の合図とともに、俺はその場に倒れこんだ。
そのまま夕飯も食べずに寝続けた俺は、磯貝に襲われる夢を見て、悶絶しながら飛び起きた。
―ガバッ
「…ぶはぁぁぁ!夢か……。危うく貞操を…。ん…?」
気付くとそこは涼平との共同部屋だった。誰かが運んでくれたんだろう。
部屋のパソコンで、オンラインゲームをしている涼平に訊ねた。
「…今…何時?」
「10時っすよ」
「10時!?やばい!バイト遅刻だ!」
夢で磯貝に起こされたのも、あながち間違いじゃなかった。今日も磯貝と一緒のシフトだったのだ。
「バイトに行ってきます!」
と、下でハカセに軽く声をかけた。
「クロザイル……わしは、この戦いが終わるまで、あんまり働いて欲しくはないぞ…」
「…でも、家賃はどうやって…」
もしかして、家賃免除してくれんのか?
「家賃か…。なら、しっかり働いて来い!」
「……。行ってきますよ!」
やっぱり、人生そんなに甘くない。
昼間に会議を開いた結果、俺がバイトや出かけるときにはベルトを持ち歩かないことになった。俺のベルトが狙われているかもしれないからだ。
でも、桃子さんは仕事の時もそのまま使い続けるという。ベルトを付けて仕事をした方が、ボトルがばんばん入るとか…。どれだけ稼ぐつもりなんだろう。
急いでコンビニに駆け込んだ俺は、レジで仲良さそうにしている二人に目がいった。
―内藤と磯貝だ。
そんな修行をやらされていた。
「ハァ…ハァ……ハァ…」
「よーし、引っ張る力も10kgまでいったな。今日はここまでにしよう」
「…ふぁい」
ハカセの終了の合図とともに、俺はその場に倒れこんだ。
そのまま夕飯も食べずに寝続けた俺は、磯貝に襲われる夢を見て、悶絶しながら飛び起きた。
―ガバッ
「…ぶはぁぁぁ!夢か……。危うく貞操を…。ん…?」
気付くとそこは涼平との共同部屋だった。誰かが運んでくれたんだろう。
部屋のパソコンで、オンラインゲームをしている涼平に訊ねた。
「…今…何時?」
「10時っすよ」
「10時!?やばい!バイト遅刻だ!」
夢で磯貝に起こされたのも、あながち間違いじゃなかった。今日も磯貝と一緒のシフトだったのだ。
「バイトに行ってきます!」
と、下でハカセに軽く声をかけた。
「クロザイル……わしは、この戦いが終わるまで、あんまり働いて欲しくはないぞ…」
「…でも、家賃はどうやって…」
もしかして、家賃免除してくれんのか?
「家賃か…。なら、しっかり働いて来い!」
「……。行ってきますよ!」
やっぱり、人生そんなに甘くない。
昼間に会議を開いた結果、俺がバイトや出かけるときにはベルトを持ち歩かないことになった。俺のベルトが狙われているかもしれないからだ。
でも、桃子さんは仕事の時もそのまま使い続けるという。ベルトを付けて仕事をした方が、ボトルがばんばん入るとか…。どれだけ稼ぐつもりなんだろう。
急いでコンビニに駆け込んだ俺は、レジで仲良さそうにしている二人に目がいった。
―内藤と磯貝だ。