秘密戦隊とホームレス宇宙人
「うっ…ううぅ…うぅ…」
内藤の泣き声が響く中、磯貝がゆっくりと俺たちの方に顔を見せた。その目はいつもの磯貝に戻り、瞳から涙が溢れていた。
「…ごめん…。俺、間違ってた。…ごめん」
そう言った磯貝の顔は、洗脳されていたことを解ったかのような、くしゃくしゃの、苦しい表情をしていた。
「……私が忘れ物を取りに来なかったら、そのままコータ先輩を殺すつもりだったの?」
「…ごめんなさい。本当にごめんなさい」
内藤の質問に、磯貝はごめんなさいを繰り返した。
「質問に答えてよ!なんであんな事したの?」
磯貝は土下座をしたまま、顔だけを上げてこう言った。
「…信じてもらえないと思うけど、洗脳されてたんだ…。それで…それで…」
磯貝の言葉に、俺はピンと来たが、内藤は違った。
「何言ってんの?耕ちゃん!頭おかしくなっちゃったの!?」
「内藤…俺はこいつは本当に洗脳されたんだと思う」
「え…?」
俺は磯貝に優しく声をかけた。
「…磯貝。何があった?」
「…一昨日のコンビニ強盗が逃げたとき、追って、そこの空き地で追い詰めたんだ。そうして、犯人に飛び掛ったあと……奴の…………うぅぅぅうあぁぁぁがァ…!」
磯貝は突然途中で頭を押さえ、苦しみだした。
「どうした?磯貝!おい!」
「うがぁぁ……思い出したくない……これ以上…思い出したくない」
「…わかった!磯貝!思い出さなくていい。安静にしてろ」
磯貝は、洗脳の記憶を思い出そうとすると、脳に痛みが走るらしく、普通にしている分には大丈夫そうだった。
俺は大きめの紙にマジックで字を書きながら、内藤にこう言った。
「内藤ちゃん。遅くなると家族も心配するだろ。送ってくよ」
「え…でも…?」
「磯貝のことは俺に任せて!さぁ行こう。忘れ物はない?」
「う…うん」
"従業員急病のため、ただいま閉店中。申し訳ございません"
入り口の真ん中に大きく張り紙を貼り、俺は内藤を送っていった。
内藤の泣き声が響く中、磯貝がゆっくりと俺たちの方に顔を見せた。その目はいつもの磯貝に戻り、瞳から涙が溢れていた。
「…ごめん…。俺、間違ってた。…ごめん」
そう言った磯貝の顔は、洗脳されていたことを解ったかのような、くしゃくしゃの、苦しい表情をしていた。
「……私が忘れ物を取りに来なかったら、そのままコータ先輩を殺すつもりだったの?」
「…ごめんなさい。本当にごめんなさい」
内藤の質問に、磯貝はごめんなさいを繰り返した。
「質問に答えてよ!なんであんな事したの?」
磯貝は土下座をしたまま、顔だけを上げてこう言った。
「…信じてもらえないと思うけど、洗脳されてたんだ…。それで…それで…」
磯貝の言葉に、俺はピンと来たが、内藤は違った。
「何言ってんの?耕ちゃん!頭おかしくなっちゃったの!?」
「内藤…俺はこいつは本当に洗脳されたんだと思う」
「え…?」
俺は磯貝に優しく声をかけた。
「…磯貝。何があった?」
「…一昨日のコンビニ強盗が逃げたとき、追って、そこの空き地で追い詰めたんだ。そうして、犯人に飛び掛ったあと……奴の…………うぅぅぅうあぁぁぁがァ…!」
磯貝は突然途中で頭を押さえ、苦しみだした。
「どうした?磯貝!おい!」
「うがぁぁ……思い出したくない……これ以上…思い出したくない」
「…わかった!磯貝!思い出さなくていい。安静にしてろ」
磯貝は、洗脳の記憶を思い出そうとすると、脳に痛みが走るらしく、普通にしている分には大丈夫そうだった。
俺は大きめの紙にマジックで字を書きながら、内藤にこう言った。
「内藤ちゃん。遅くなると家族も心配するだろ。送ってくよ」
「え…でも…?」
「磯貝のことは俺に任せて!さぁ行こう。忘れ物はない?」
「う…うん」
"従業員急病のため、ただいま閉店中。申し訳ございません"
入り口の真ん中に大きく張り紙を貼り、俺は内藤を送っていった。