秘密戦隊とホームレス宇宙人
「で、こちらも俺と一緒に襲われた内藤さん」

「なんで連れてこられたかわかんないんですけど…お願いします」
と、内藤はお辞儀をした。


「そうね…。二人には話しましょうか。ハカセ…?」
と、桃子さんが言うと、ハカセも渋々頷く。


「じゃあ、クロザイル、説明!」

桃子さんはぶっきらぼうに俺にそう指示した。


「クロザイル…?」

磯貝が疑問に思ったらしい。


「い、いや…あだ名みたいなモン。そんなことはいいとして、磯貝を洗脳した犯人を、俺たちは追ってるんだ。実は、俺たち、秘密戦隊なんだ」


「「秘密戦隊?」」

磯貝と内藤の目が点になる。



「ああ。これは内密にして欲しいんだけど…」

「ベルトの力か!」

俺が言いかけたところで、磯貝が食いついてきた。


「ああ…」
そうか。磯貝は一度能力を見てるんだ。

「コンビニ強盗の時もおかしいと思ったんだ。あえて触れなかったけど、やっぱりそうなんだな」


「え、何?何の話?」
と、内藤が食いつく。


「すごいんだよ!コータにさ…スーパーマンみたいな凄い能力があるんだよ!」

「ウソー!?」

いや、スーパーマンじゃないだろ。磯貝。ただの磁石マンさ。


「すごい力なんだって!」

そんなに持ち上げるなって。


「…見たい見たい!」
と、内藤が言ってきた。


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