秘密戦隊とホームレス宇宙人

「詩音…。もう誰にも話さないほうがいいわ。あなたまで危なくなるかもしれない」
と言った桃子さんの言葉に、詩音ちゃんは驚く。

「え？」


「敵は洗脳出来るのよ。きっと…警察は洗脳されてるんだと思う」


「どういうこと…？」


「事件があったとき、佐々木の能力見たんでしょ？」


「あ…。ベルトにペタって！モノがくっついた！」


「そう。それ。噛み砕いてわかりやすく言うと、あのベルトの新作が出て、人を操れる機能がついてるの。それは平和のために作られたんだけど、悪い奴に奪われて…この佐々木が取り戻そうとしてるのよ」


「そんなマンガみたいな話…。でも確かに…ベルトに吸い込まれるようにモノがくっついて…おかしいとは思った。でも、どこの誰が作ったの？」


「どこかの国の誰かが作ったらしくて…なぜか俺達がその秘密戦隊に選ばれたんだ」
と、俺が言った言葉に詩音ちゃんは戸惑っていたが、なんとか信じてくれたようだ。


「この情報は、全て内密にね。秘密戦隊だから」
と、俺が言うと、詩音ちゃんはこう言った。


「じゃあ…３人は仲間なの？」

「そう。仲間だから安心して欲しい」