白薔薇と黒薔薇
凄まじい爆音が鳴り響く。
その後には小さな爆発音


その場にいる全員が、結界が破れたことを感じた。




「とりあえず、母様のところへ向かうんだ。

白音さんを白薔薇の宮廷へ送るにしろ、母様の力が必要。

幸いまだ、一番強力な最終結界は破られていない………

だが、破られるのも時間の問題だ。
とにかく急ぐぞ。」


全員は黒夜の部屋を出た。
周りの空気は、来た時と全然違って、暗いや、冷たいというだけでなく、

恐怖、恐ろしさをも感じた。
まるで邪悪な何かが襲ってきているような感じだった。

黒夜、黒夢、白音、雪子、イザベの順に並んで走る。
黒夢も白音も小走りする。


その表情は不安と恐怖が混じった顔だった。


まだ、爆発音は続いていた。
























「黒夢!黒夜!白音さん!良かった無事ですね。」
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