白薔薇と黒薔薇


さっき彼女はなんと言いたかったのだろうか?

つい、気になってしまう。



「とりあえず今どうなっているのか……
イザベ、どうなっているのか分かることを、」


先ほどの暖かい空気は消え、冷たく緊迫した状況になる。


「はい、最前線にいる騎士達からのテレパシーでは、

反乱者達の人数はかなり多いものとの事であり、
こちらの人数をかなり上回っています。

先ほど黒蘭様が言われた通り、変な電波が飛んでいて、騎士達との連絡が取りづらい状況です。」



ドカーーーーーんっ!!!!!!!!



また強い爆発音が響いた。
まさかと思い焦りを感じる


「大変、主、最終結界、破れた………」


ドアの近くには少し傷を負ったナヤ。
腕の擦り傷から血が流れた、

いつもなら、怪我なんかしたことが無い



「変な鉄の塊を使うのよ、魔法じゃないわっ!

他の兵も苦戦していて………

第一塔の近くまで来ているの。」


ナギもはぁはぁと息を切らしている。

第一塔とは、訓練などを行う場所。一番本宮廷から遠いものの、それはかなりまずいものだった。


「彼ら、 革命R、といってた。神帝、皆殺し、する。と、

まるで、人間、違う。
悪魔、みたい」


黒夜を見つめるナヤのパープルホワイトの瞳は、恐怖色に染まっている。

その瞳がどれほど恐ろしいものだったのかを物語る。


神帝を襲う

白音さんは無事だろうか?





何故そんな事考えるのだーー?





「私は騎士達に加わります。少しでも多くの兵が必要でしょう。

ナヤ、ナギ、お願いします。」



ぺこりと頭を下げると、そのままかけて行った。

< 109 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop