白薔薇と黒薔薇
選択肢












☆人々の声がする。
邪悪な闇に乗り込まれて、

はじめは小さな反乱は、大きな影響を生み出した。

世界を染めてしまう悪☆


このままでは、また世界が崩壊してしまう。
世界が壊れる、今度も人々の闇によって……。



ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー



何もない森の中。
おそらくここは、白薔薇の宮廷の隣の森だろう。

白いドレスは血がこびりついていた。


宮廷の方向から煙が出ていて、爆発音も聞こえてくる。

震える手をもう片方の手で押さえて、ポロポロ落ちる涙を腕で拭った。




これからどうしろと言うのか、
宮廷は襲われ崩壊し、

大切な家族も、仲間も失った。
今まであったはずの、大切な人たちの存在を全く感じない。

それが意味することなんてーーー。


どうすればいいの?
何故一緒にいてあげられなかったの?
何で何もできない私だけが無事なのか………



ふと、邪悪な気配を感じた。
おそらくは、白音の力を感じて、追ってきたのだろう。

邪悪なものは光を食らおうとするのが習性。そして闇をさらに濃くしてしまう。


「このまま、ここにいても仕方がないわ………とにかく走らなければ……」



魔力は残っていないから転送魔法を使えばのちのち体力が持たない。

それにさっきから感じるの。

まだ、胸の何処かに貴方を感じる
生きているって思っている。

このまま走ればきっと会えると、
もう一度ーーーー。



ドレスを引きちぎり、膝上までにして、履いていたヒールの靴も投げ捨てた。

そして迷わず走りだした。



彼を感じる方へーーーーー。


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