白薔薇と黒薔薇
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「白薔薇の奴らめ……」
「殺せ………貴族は全て………」
「黒薔薇の奴は何処にいる!」
「仲間以外は皆殺しだ………」
白薔薇の宮廷は、闇に染まりきっていた。
同じく、黒薔薇の宮廷も染まっていた。
「白薔薇……黒薔薇………あと少しか。」
ニヤリと口元を動かし不気味な笑顔を見せる。
その瞳は深緑色、茶髪は青いゴムで止めていた。
今までの面影すらないまるで悪魔。
右手には、鉄の塊。
「お前は………」
鉄の塊を向けられたのは、
この世界の王であるマハブリード。
おそらくこっそり侵入したのだろう。
王の部屋の窓は空いていた
神帝の時とは違ってひっそりとした侵入。バレないように、大事にならないようにという事だろう、
「俺は革命Rのリーダー、龍牙だ。大人しくしてねぇとぶち抜く……
別に王には何もしねぇさ、大人しくしてくれればなぁ………」
龍牙の低く恐ろしい声が部屋に響いた。
思わず、体をビクつかせるマハブリード。
マハブリードには分かるのだ、
今何が起こっているのか、
それは王としての勘
神帝が襲われた。
しかも今までの反乱者ではない
奴隷や、差別を受けてきた人々が本当に滅ぼすために動き出したのだ。
王宮からも兵を出そうとしたものの、変な電波が巡っていて、テレパシーが使えなかった。
仕方なく、直接と思い、部屋を出ようとしたところで、
この龍牙という少年に鉄の塊を突きつけられた。
「何が目的だ………」
突きつけられたままの鉄の塊。
それが何かはわからないけど、危険なものだも言うことだけわかる。
「目的………?さぁ、なんだったかな…………とにかく神帝を皆殺しにするだけだ。」