白薔薇と黒薔薇
「そうですね、マハブリード様。白薔薇の結界は私ども、自身を持って誇れるものです。」
一歩前進して、マハブリード様に微笑む白音。
「やぁ!白音ー。
そんなに堅苦しくしないでよね。
王っていっても名ばかりさ
実質上は神帝の君たちが実権を握ってるんだから……
君たち白薔薇や、黒薔薇と違って僕は、魔法もそんなに使えないし
ただ、とても長寿なだけだよ。」
そういって白音の前に立ち、とっさに膝まづいた白音の頭を優しくなでる。
「時代はとても流れたのに、王はまだ僕で6代しか続いてないもんね?
僕は今100年も生きてない。」
そういって少しさみしそうな顔するマハブリードを見つめる。
「マハブリード様?
今日を目一杯楽しんで下さいませ!
白薔薇一同王を心待ちにしておりました。」
マハブリードの手を握り笑顔を作る。