白薔薇と黒薔薇
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「お母様、王がここへ………」
瞬間移動して、会場まで行ったはいいものの。
「白音!遅いぞぉ〜、瞬間移動もまだまだだな!」
嬉しそうに料理を頬張るマハブリードの姿。
「王よ、お口にあって何よりです。」
嬉しそうにマハブリードの隣でお辞儀する女性。白音と同じ、白銀と金色のような美しい髪に赤に近い黒い瞳。
白音の母親である白百合。
「白百合〜お前年を追うごとに美しくなるなぁ〜」
お酒を飲んで酔っているのか、とても上機嫌である。
「マハブリード王よ、この度はわざわざ来ていただいたのに、男どもが出払っているもので………」
白百合は、申し訳なさそうに頭を下げる。
「王は理解していただいておいでですよ。感謝して下さっています。」