白薔薇と黒薔薇
後ろからマハブリードを支えるアサベル。
「そうだぞぉ、気にするわけないだろ?」
ふらふらと動くマハブリード。
「ありがとうございます王よ。」
ふんわりと優しく微笑んだ。
実質上実権を握っている白薔薇と黒薔薇。
王が世界の象徴というだけであるが、世間から見れば、政治も全ての決定権は、王にある。
実際は、王の日ごろの気分転換のようなパーティーなのだが……
そのため、一年に一度、会議という名で王は白薔薇、黒薔薇の宮廷に訪れる。
その二つの宮殿は場所ではとても近いが互いが会うことはまずない。
とくに姫君達は………
宮廷を一切出てはいけないのだ。
「この楽しいひと時に乾杯〜〜!!」