白薔薇と黒薔薇
すっと前に立ち優しい微笑みで白音を見る白百合。
その顔を見て、ポツリと話し始めた
「今日来た王も、父様も兄様も………
みんな外へ出ることが自由よ。
私は白薔薇宮廷内から出ることなんてほとんどないのに、
今日、王が来て改めて思ったのです。」
したを向き、手を握る白音。
「私たちは白と黒が混ざり合わないように護らねばなません。
白薔薇の一族は他の人間と違い、とても多くの白の力を持っています。
そして、その力は白薔薇の血を受け継ぐ女により多くあります。
何故だかわかりますね?」