白薔薇と黒薔薇
微笑んでアナリバを見る白音。
「そうでございます白音様。
癒し効果のある魔法は、白薔薇一族が得意とされている魔法です。」
そう言われ、白音は杖を振りシャボン玉を出し始めた。
美しく陽の光に照らされ七色に輝くシャボン玉
どさっ!!!!
急に後ろに落ちる音。
白音はそぉっと振り返る。
「あ…………」
後ろに落ちてきたもの、
シルバーのような光沢のあるグレーの一羽の小さな鳥。
白薔薇の真上に落ちてきたため、痛々しいくらいに棘が刺さってしまっている。