白薔薇と黒薔薇



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「おはようございます、姫様。」


いつものように、いつもと同じ時間に、ドアの前でお辞儀をして立つカシベル。


「おはよう。昨日はとても楽しかったわ。」

昨日の白薔薇園について話をし始めた。
シャボン玉の魔法により、花はとても美しく見えたなど、

アナリバ老師にはやはりかなわないなど
ニコニコ楽しそうに話をする姿は
女子高生のようだった。


「白音様、純一様からのお手紙があります。」

すっと開いたドアの後ろに立つのは、カシベルと同じ白銀の神に真っ黒な瞳の雪子。


「父様からね、何かしら……」
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