白薔薇と黒薔薇
雪子から手紙を受け取り読む。
【白音へ、
今回の会議……パーティはご苦労様でした。
優白共々感謝しております。
白薔薇一族を支えるものは、女性の貴方です。
これからも頑張ってください。
堅苦しいのはここまで、
もうすぐしたら、北の一件が片付きそうだから、帰れる。
帰ったら久々に家族で食事でもしよう。
いい子にしてろよ?
父より】
父様のにやけた顔が頭に浮かぶ。
「相変わらずね、父様も。今日は、武道の稽古だったわね。
頼みますよ、白薔薇の騎士
じゃあ雪子、カシベル借りて行くわね。」
意地悪そうに微笑んで、雪子を見る。
雪子の白い頬がピンクになる
「な、姫!?
私は雪子とはなに…………」
慌てているカシベルをよそに、
パチンっ!