白薔薇と黒薔薇


ーーーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーー



真っ暗な夜の街、


北の地だからだろうか、とても寒く吐く息が真っ白になる。



地面には雪が山のように積もっているが、

その雪は赤色、




沢山の人が山のように重なっている。
おそらくその亡骸の血



その山の上に一人の少年が座り込んでいる。手には、血で染まった剣を握りしめている。


「何故、殺さなければいけない?


何故、これが使命?」


少年の黒く輝く髪が、真っ赤な瞳が、
月明かりにより照らされた。



< 44 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop