白薔薇と黒薔薇
議会室ーーー
ここは、多くの事を話し合う場。
大きな長いテーブルを囲むように座る
白音が椅子に座り、後ろに雪子とカシベルが立つ。
「白音来ましたね、
今日は大事な話があって呼びました。」
白音の前には、白百合が座り微笑んでいる。その後ろにも部下が立っている。
しかし、その顔には少し疲れが見えた
おそらく純一の傷がまだ癒えていないからだと思った。
「白百合、白音。」
「え、王………?」
入ってきたドアの方を見て驚いた。
ブラウンの髪に金色の瞳の少年
一年に一度だけ、この白薔薇の宮廷に訪れる、
紛れもないマハブリードだった。