白薔薇と黒薔薇
「やぁ、久しぶりだね………
まさか、こんな形で会うなんてね
驚いているだろう?王が何故って……
今日は大事な話があるから、
話ってのは………
北の地での事さ………」
いつになく真剣な表情のマハブリード。
金色の瞳は優しげに二人を見つめる。
マハブリードの後ろにはいつものようにアサベルが護衛を担当している。
「王よ、北の地では、
反乱があったと聞いております。
その反乱に巻き込まれたと………」
一番大きな豪華な椅子に腰掛けるマハブリードに向かって白百合は話す。
「ぁあ、その事で来たんだ。
北の地での事は黒薔薇一族に任せたから
後の事は心配ないが………
アサベル、北の地での事、
分かっている事を説明してくれ。」