白薔薇と黒薔薇



「やぁ、久しぶりだね………

まさか、こんな形で会うなんてね



驚いているだろう?王が何故って……
今日は大事な話があるから、

話ってのは………
北の地での事さ………」



いつになく真剣な表情のマハブリード。
金色の瞳は優しげに二人を見つめる。


マハブリードの後ろにはいつものようにアサベルが護衛を担当している。



「王よ、北の地では、

反乱があったと聞いております。
その反乱に巻き込まれたと………」


一番大きな豪華な椅子に腰掛けるマハブリードに向かって白百合は話す。



「ぁあ、その事で来たんだ。

北の地での事は黒薔薇一族に任せたから
後の事は心配ないが………

アサベル、北の地での事、
分かっている事を説明してくれ。」
< 48 / 143 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop