白薔薇と黒薔薇
王の宮廷
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陽の光が注ぐ白薔薇の庭園、
二人の人影
「ねぇ、アナリバ老師。
王の宮廷ってどんなところかしら?」
剣を振り下ろし、隣にある椅子に座っているアナリバに話しかける。
「王の宮廷ですか?
そうですね、
ここは昼も夜もとても明るいところですが、
王の宮廷は、
昼は暖かく夜は寒いのです
とても明るい時間もあれば、
とても暗い時間もあるのです。」
「そう……
楽しみ……初めて宮廷以外の場所へ行けるのだもの。」
昨日の議会の事を思い出した。
『白百合はいろいろと忙しい、ほんとなら男性がいくのだが……だから白音。
今度の王の宮廷で行うパーティーに出席してもらいたいんだ。』