白薔薇と黒薔薇
ふーっ!と息をはき、深呼吸をする白音その瞳は何処か悲しげで、



確かに、白音は白薔薇に生まれて、普通の人とは比べもののならない贅沢な生活をしている。

ように見えている


実際のところ、白音は白薔薇の一族だからと言われ、
王宮に閉じ込められて
許可がある場所しか、動けない。



「………そう暗くなっては美しい魔法も輝きますまい、

さぁ、魔法の授業をしましょう?」


アナリバは、優しく微笑んでくるっと杖をふり、沢山の美しいシャボン玉を作り出した。











「ねぇアナリバ老師?私はさっき古い本を読んだといったわ、その本に王が魔法を生み出したには、禁忌を犯したとか、

王は何故、禁忌を犯したの?禁忌とはどういったものなのかしら?」
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