白薔薇と黒薔薇
○*○*○*○
「はぁ………」
軽いため息をする白音。庭園から戻りまた会場へと歩いてきた。
「落ち着いたぁ?」
びくっ!とする。白音の目の前には、金色の瞳。
「さっき白音がいないから、カシベル達に聞いたんだよっ!
あれっ?顔真っ赤だよ?」
不思議そうに覗きこむマハブリード。
「いぇっ!……なんでもありません。心配をおかけしてすいませんでした。」
ぺこりとお辞儀をする。
「そう?良かった
あ、ブランケット、やっぱり寒かった?庭園。綺麗だったでしょ?
白薔薇の宮廷よりも寒いし、暗いかもしれないけれど、
自慢の庭園なんだ!」
ニコニコ笑うマハブリード。
「はい、とても綺麗でした。
見たことないものばかりで………
知らなかったんです。暗い中にも美しい月明かりがあるって事
本当に今日は招いていただいてありがとうございました。」