白薔薇と黒薔薇
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あまり明るくない広場、
昼間だというのに、陽の光はまるで暖かみのない冷たい光。
そこに集まる人々。
決して裕福なもの達ではないのだろう、着ている服は薄汚れていて、破れた裾の中に傷だらけの腕が見える。
ざわめく中、一つの舞台のような場所に若い少年が立った。
うるさかった広場が静かになる。
少年は、緑色の瞳に、長い茶髪を青いゴムで下に結んでいる。
彼もまた、薄汚れた服を着ている。
「みんな聞いてくれ、
俺は、龍牙。父親を殺された。反乱を企てたと言われて、
父さんは、王宮にいったんだ、話し合うために、
魔法で人が差別されて、俺達のように魔法がほとんど使えないものは奴隷扱い。
魔法が使えるだけで、貴族になり暖かい陽の光を浴びて生活している奴らもいるのに、
俺達には冷たい光しか浴びれないのに
それが不公平だと、父は王に直接いう為に王宮に向かった。
だか、王宮に行くことも出来ず、反乱を起こしたと言われ
外にいた奴らに皆殺しにされた。