君が見た秋の空
勿論、助け舟を出してくれた事にも驚いた。
しかも、その助け舟を出してくれたのが、一番の敵であると思っていた女子の1人だからだ。
あまりの出来事に、この女子生徒が発言してからの記憶が無い…
気がついたら家にいて横になっていた。
そして、義之は考えていた。
発言した女子生徒の事だ。
今まで、女子は全員敵という見方をしていたから、気が付かなかった…
思い返してみると、幾つかのグループに分かれていた。
席を離すや陰口等、中傷するグループ
無視するグループ
そして・・・何も変わらないグループ。
そういえば・・・・!
極僅かだけど、無視するわけでもなく、イジメに加わるわけでもなく、普通に接してくれていた人がいたな・・・。
いつの間にか、そんな人達にさえ敵視して遠ざけていた自分に気付く。