君が見た秋の空
一打勝ち越しのチャンス!
-----打席には義之の親友の武志-----
対戦相手の1人が響子達に気付く。
そして、響子に向って大声で笑みを浮かべならが言った。
「愛しの武志を見に来たのか~?」
周りの男達もからかい笑ったり、同様の冷やかしをしている。
タタタッ
響子は、赤面して退散していく。
途中から転校してきた義之が知らないだけで、響子が武志の事を好きな事は有名であった。
それを友達から聞かされた義之の心は締め付けられる感覚が襲ってくる。
!?
今、胸が苦しくなった…。
その時、初めて響子に対して、尊敬し感謝する気持ち以外に、恋をしている気持ちに気付く。
しかし、それは同時に失恋を気付かされる事であった。