君が見た秋の空
義之を連れ先生は歩き出す…


……
………


5分ほど歩き、ある部屋の前で先生は足を止めた。


あれ?ここは確か響子達の部屋…。



その部屋は、消灯時間なのに明かりが薄っすら灯っていた。



先生は、静かに中を覗くよう義之に言った。



何を見せたいのか予想がつかない義之は、とりあえず言われるまま部屋の中を覗く。


明かりか照らす中に響子がいた。



他の女子が寝ているなか響子は、班長会議で提出する資料の作成や、明日の日程の確認をしていた。



それは本来、副班長である義之も協力してやらなければいけない…。



ズキン!



心が締め付けられる音がする。



そして、元の部屋に戻り先生が言った。


「あぁやってお前の仕事を黙々とカバーしているんだぞ!」



「明日からは、副班長の自覚と責任をもって行動しろよ」
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