君が見た秋の空

ライバル出現

----クラス発表の掲示板前----



中学生になりクラス発表の紙を見た義之は喜んでいた。



そう響子と同じクラスだったのだ。




しかも、武志は違うクラス。




もしかしたら、この中学生活で、何か変わるかもしれないという義之にとって良い方向の期待で溢れていた。



クラス発表を、よく見ると小学校の時のクラスメイトが、響子を含め3人しかいない。



先ずは、友達作りからか・・・



ちょっと不安になる義之・・・



でも、それは逆に考えるとチャンスでもあった。



班分けで、お互い知っている人が少ないので、必然と響子と一緒になりやすい。



そして、周りの目を気にする事が無く話しかけ易かった。



知っている人が多かったら…



「アイツ、響子ばっかりと絡んでいるけど、響子の事が好きなんじゃない?」


といった冷やかしをする連中が出てくるからだ。



とりあえず、お互い友達が出来てくるまでは、響子と接するチャンス。
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