君が見た秋の空
人付き合いが苦手だったはずの金子が普通に話しかける。



まだまだぎこちないが誠実さが伝わる。



恥ずかしさで素直に接する事が出来ない義之とは対照的だった。



あいつ変わったな…



いや、これが恋の力かもしれん!



金子が格好良く見える義之。



これは流石に、響子もグラっとくるかと思った。



しかし、義之の危惧は徒労に終わる。



「好きな人がいるのでゴメンなさい」



フラれた所をたまたま見た男子生徒から聞いた義之。



結局、一途な響子は揺らぐ事が無かった。



ライバル達が散る姿に、一安心するも改めて武志の存在の大きさを痛感した義之であった。




義之は、ふと疑問に思った。肝心の武志は、響子の事をどう思っているのだろうか・・・。
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