君が見た秋の空

武志の想い

小学生の頃から、周りにからかわれてきているし・・



響子の想いに気付かないはずは無い。




だけど、周りから、からかわれている時の武志の反応は、どっちにも取れる反応で真意がわからない。



それに、誰か好きだという話を聞いた事がなかった。



武志とは、親友という間柄であったが、そういう話をした事がなかった事に気付く。



いや聞くのが怖かっただけだ…



響子と武志が両想いだと知るのが怖かっただけだ。



両想いなら義之が出る幕は無い。



もしそうなったら、二人を応援しようと考えていた。



でも、武志も響子の事が好きなら告白に何のリスクも無い。



そう仮定すると、とっくに付き合っていても可笑しくない。



別に両想いだから直ぐ告白するとかはまた別の話か・・・。



自分にとって都合良い予想と、都合悪い予想の間で苦悶する義之。



義之は、思い切って武志に聞いてみようと動き出す。
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