君が見た秋の空
会話が増えた事で響子の好みや趣味など、色々わかり妄想する義之。



それだけでなく、時にはテストの点数を競争するなど良きライバルにもなっていた。



親友……


関係を言葉で表すと1番近い。



そんな関係が続いた。




-------ある日の休み時間-------


好きな芸能人の話をしていた時、響子から思わぬ質問が出てきた。



「義君の好きな女の子って、どんな子なの?芸能人で言うと誰?」



思わぬ質問に、一瞬動揺する義之。



「明朗活発で優しく思いやりのある女の子。」



「見た目は、ショートカットで、可愛い系の顔」


全部、響子に当てはまる。


これでは

「お前が好きなタイプだよ」



と、言っているようなもんだ。



そう思った義之は、正反対に近いタイプを言う。



「おしとやかで、ロングヘアーが似合う美人タイプのお嬢様が好き」
「芸能人だと誰かな〜。



と、咄嗟に嘘を言ってしまった。
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