君が見た秋の空
ネガティブな考えと、ポジティブな考えがせめぎあいをしていた。




義之の頭は、恋の事で一杯だった。



授業中も集中出来ず



部活中も響子が通るかもと体育館方向をチラ見する…



気がつけば響子の事ばかり考える日々…




授業に集中出来てない義之に、響子がイタズラをしてきた。



教科書の端に落書きをする響子。



最初は、キャラや人物の絵が教科書の空白部分に書いてきた。



響子は猫が好きなので、猫キャラが多かった。



そのうち、歴史の人物画にヒゲなどを足すイタズラ書きをしてくるようになる。




自分に好意抱いているというより、からかわれているだけなのかな?



という思いが強くなってきた。




ある日の夜



最近、集中力が欠け成績に不安が出てきた義之は珍しく予習をし始めた。



ページをめくると響子の落書きがある。



まだやってない先のページにも書かれているかよ!


俺、完全にオモチャだな…


と、思いつつ予習する義之。



2ページぐらい進んだ時の事だ。



「好き」


という単語が書かれていた。
しかも、ハートマークが付いていた。
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