君が見た秋の空
えっ!


という顔で驚く義之



その横で、響子はニヤニヤしていた。



よし!
第1段階は完璧と自画自賛する義之。



少し間を空ける…



何度かイタズラ書きされた場所を見直したり、周りを見渡したりする。



多分、事前に知らなかったらするであろうリアクションをする。



そして、授業が終わるまで待った。



義之の予想では、響子が声をかけてくるはずだった。



予想通り、響子は、義之に授業後の休み時間話しかけてきた。



(少し小声で微かに笑いながら響子が言う)



「ねぇねぇ義君、授業中に何驚いていたの?」



(教科書を見せながら)

「こんなイタズラ書きされていたんだよ。」



「へぇ~物好きな人もいるだね。良かったねぇ義君。」



やっぱりとぼけてきた!
すかさず義之はつっこんだ



「お前が書いたんだろ?こんなイタズラするのお前ぐらいしかいない。」
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