君が見た秋の空
医師は静かな口調で話し始めた。



「強打された右側頭部ですが、CT検査の結果、ただの打撲とわかりました。」



ホッとする義之。


神妙な顔してビビらすなよ〜先生!と、心の中で叫ぶ義之。



お礼を言って帰ろうとした瞬間、医者が口を開いた。



「右側には異常が見つかりませんでしたが、左側に血管の奇形が見つかりました。」



「恐らく先天性の病気と思われます。」



えっ?何それ?



楽観的に病院にきていた義之にとって、予想外の結果だった。


「先天性の病気?」
「冗談だろ?」
「俺、どうなるの?」


義之の頭の中でループしていた。



放心状態に近い義之。
今、鏡見たら顔面蒼白なんだろうな…。



混乱しながらも、医師から病気の内容や手術に関して話を聞いた。
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