君が見た秋の空
引越しまでの一ヶ月は、あっというまに過ぎていく。


一つ一つの思い出を胸に刻み込む様に学校生活を謳歌した。



気がつけば学校に登校するのも、残り3日になっていた。




義之は、ある決意をする。



たとえフラれても良いから告白しようという決意だ。



仮に、付き合う事になっても、中学生で財力の無い義之達が、年に何回会えるかも分らない。



お年玉を使って年に1回が良いところだろう・・。響子に来てもらえれば年に2回は会えるか・・・。



会えないとなると、家の電話や手紙でしか、コミュニケーションを取るしかない。


付き合っていくのも大変な状況はわかっていたが、後悔して別れたくないと思っていた。



死んだらどうしようとかネガティブな考えは無くなっていた。
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