君が見た秋の空
今年は、やっぱり合格ラインが上がっている…。



このまま、この子だけ不合格って気まずいな・・・。


そして、義之の番号を探す事に・・・。


義之の番号は797番であった。7が2つあるので縁起が良い番号であった。



797
798
800


無い!!!!



何で?
俺より2点だけど合格している人間がいるのに!!



頭が真っ白になる。


合格組と不合格組で丁度半々になり、空気感が気まずくなる。



帰りはバラバラになって帰る。



義之は帰り道で自分を必死に奮い立たせていた。こういう時こそ、瞬の事を思い出し頑張られねば!!


受験番号797番!!
泣くな!義之!!!って事だ!!!



苦しい親父ギャグで奮い立たせる。



手術で迷惑をかけているのに、私立高校に行くことで、親に迷惑をかける事が1番悔しかった。



後日、自分の採点結果を確認する為、再度高校に赴き、自己採点と同じ事を確認した義之は吹っ切れた。



内申点で落ちたんだからしょうがない!


滑り止めの高校は家から凄い近いというだけで、野球部について全く知らない高校だった。
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